【本の紹介】AIについて知るならこの1冊!【AI白書2022】g検定を目指す方も教養として知りたい方も

オススメ

『AI白書2022~人工知能、デジタルツイン、ブロックチェーンが構築する新しい世界の幕開け』

編:AI白書編集委員会
定価: 4,840円(本体4,400円+税) 
サイズ:A4判 496ページ
発行:株式会社角川アスキー総合研究所
発売:株式会社KADOKAWA

AI(人工知能)の社会実装が進み、国内企業のAI導入率も4.2%から20.5%に改善しました。現在、AIはデジタルツイン、ブロックチェーン、ロボティクスなどと組み合わせて、日常から地球全体、仮想空間「メタバース」に活用範囲が広がっています。

『AI白書2022』は2020年版を大幅にアップデートし、AIの技術傾向から、国内外の導入事例、制度・政策面での取り組み、企業経営者の意識調査結果まで、AIにまつわる幅広い話題を網羅。第1章では、五十嵐歩美氏(国立情報学研究所)、成田悠輔氏(イェール大学/半熟仮想)、中島秀之AI白書編集委員長(札幌市立大学学長)によるAI座談会、AI白書編集委員へのインタビューを掲載しています。

詳細情報はこちらから
https://www.kadokawa.co.jp/product/322108000572/

AI座談会はMITテクノロジーレビュー[日本版]でも公開しています
https://www.technologyreview.jp/s/276660/researchers-discuss-how-will-japan-compete-with-the-world-in-the-ai/

Kindle版など電子版も販売中

ーーー
紹介するのは「AI白書2022」です。

この「AI白書」は、AIつまり人工知能に関する正しい理解をうながすことを目的の一つにしています。
AIの関連情報や制度・政策について、そして実用に向けた企業等の取り組みについて、包括的に解説した書籍です。
また、これより前に、「AI白書2017」「AI白書2019」「AI白書2020」が発行されています。

白書というだけあり、いろいろな情報が載っています。
特に、これからAIを導入したり、実装しようとする企業や組織の担当者の方におすすめです。
どんな分野でAIがどんなふうに使われているかというAI実用例を豊富に知ることができます。
このAI実用例の数は海外含め200社ほどあり、表で完結にまとめられています。

例えば、水道管の保守にAI、工場の最適化にはデジタルツイン、ということがスタンダードになっていることがわかります。
水産や畜産業では、AIカメラで、豚や魚のサイズを計測するようなことが実用化されています。
ほかにも、AIの活用事例を自社の参考にする読み方ができます。

また、AIの勉強を始める方が、AIで議論されているテーマなどを知るのにもおすすめです。

技術書やプログラミングの書籍ではないので、実装する手順はこの本では書かれていません。
ですが、ユネスコ(UNESCO)のAI倫理に関する勧告、AIに関するグローバルパートナーシップ(Global Partnership on AI:GPAI ジーパイ)の動向、AI生成物の著作権保護の情報、MLOpsなど、AIの最新動向が把握できます。

AI関連の資格である、ディープラーニング協会のG検定を目指す方にもおすすめです。
この本をざっと見て、知らない情報をメモ。さらに詳しい情報をWEB等でチェックしておくとよいのではないでしょうか。

これまでのAI白書を通したテーマとして、日本がAIでアメリカと中国の2つの大国にどう競っていくか、ということがあります。
今回は、AI白書の編集委員である三宅陽一郎氏がスマートシティやメタバースでの日本の可能性を語られました。
特に中国は政府が急にテクノロジー企業に厳しくなっているという中で、今、注目すべきポイントかなと思われます。

AIは、技術者だけが知れば良いという世の中ではなくなってきました。
経営の一端として企業の方向性を検討しなければならない方、ビジネスマンの教養としてAIについて知りたい方も、AI実用例はとても参考になると思います。
ご興味のある方は、ぜひお手に取っていただき、ご自身のお仕事に活用いただければと思います。

#テクノロジー #AI #人工知能 #g検定 #deeplearning

コメント

タイトルとURLをコピーしました